<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:blogChannel="http://backend.userland.com/blogChannelModule" >
  <channel>
  <title>鎌倉</title>
  <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/</link>
  <atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="self" type="application/rss+xml" href="http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/RSS/" />
  <description>鎌倉から</description>
  <lastBuildDate>Sun, 12 Oct 2008 16:27:02 GMT</lastBuildDate>
  <language>ja</language>
  <copyright>© Ninja Tools Inc.</copyright>
  <atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com/" />

    <item>
    <title>16</title>
    <description>
    <![CDATA[<p><font size="5"><strong>「竹寺に行こうかぁ」<br />
<br />
「それ何処」と不意を疲れた表情を一瞬見せたが、誘いに乗ったから腰を上げドアーの方向に進むと、遅れまいとして慌てて付いて来た。<br />
<br />
和歌子は道々バッグの中から取り出したガイドブックを見つめ、この町について赤木に説明すような自分も頷きながら一人喋っていた。<br />
<br />
明治以降小説家が住み着いたことや結核などを患った文化人の保養地等だった事に一人感心していた。<br />
<br />
「だから古めかしい佇まいがあるのねぇ、この洋風の家はアンティークものねぇ」<br />
<br />
「当時はハイカラだったんだろうなぁ」<br />
<br />
「歴史を感じるっていいものねぇ」<br />
<br />
「でも今の生活を見るとがっかりするよぉ」<br />
<br />
「そこまで深読みする必要は無いわ」<br />
<br />
小さな石造りの橋を渡ると竹寺の報国寺があり、ささやかな山門を潜り鐘楼を横切ると、裏庭に林立する竹が見えた。<br />
<br />
青竹の隙間から斜めに入りる一つ一つの日差しは青みがかった縞模様をつくり隔離された境地を演出している。</strong></font></p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/16</link>
    <pubDate>Sun, 12 Oct 2008 16:27:02 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/16</guid>
  </item>
    <item>
    <title>15</title>
    <description>
    <![CDATA[<font size="5"><strong>和歌子何故そんなに変わることに急いでいるのかぁ。<br />
<br />
社会人になり、周りの大人達に歩調を合わすために意識的に大人になろうとしているのかぁ。<br />
<br />
それとも無意識の裡に大人社会に柵の組み込まれてしまったのかぁ。<br />
以前のオットリシタ仕種を忘れたのかぁ。<br />
世間に切り捨てられたのかぁ。<br />
<br />
あぁ、スマートな社会人になる必要が何処にあるんのかぁ。<br />
<br />
「この間の会合引越しで休んだでしょう、クラブ今年の夏アルプス辺りに登る予定よぉ、幹事さんと鈴木さんもそういう話で纏めるらしいわ」<br />
<br />
「あぁ聞かれたよぉ、中高年は日帰りコースに毛の生えた所にしか行ってないけど赤木君どう思うかと鈴木さんに」<br />
<br />
「次郎さん、嬉しいんじゃないのぉ」<br />
<br />
「まぁ、穂高ならば」<br />
<br />
「どの山に登るかは知らないけど、鈴木さん少し元気が無いみたいだったわぁ、以前なら自分の意見を言ってたのに、この間は他人の意見に素直に頷いてるだけ、何か心境の変化でもあったのかしら」と詮索するように口を尖がらし、コーヒーカップをスプーンで何度も掻き回し不可解な事に悩む様に首を傾げた。<br />
<br />
「誰だって、盆と正月ばかりの日々じゃないよぉ、四季夫々を味わいながら生活してるから」<br />
「私もそうかしら」と他人の事の様に次郎の答えと言うより反応を試す風に聞いてきた。<br />
これ以上ここにいると、折角の住まいが灰色の淀んだ色に染まる気持ちになったから場所を変えるべきだと思った。</strong></font>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/15</link>
    <pubDate>Wed, 01 Oct 2008 07:15:40 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/15</guid>
  </item>
    <item>
    <title>14</title>
    <description>
    <![CDATA[<p><font size="5"><strong>去年辺りは若さという精神的な表れである華やかな服装が、今は薄いグレー系のカーディガンは年寄り臭く感じられた。<br />
<br />
「少し地味じゃないの」と一言口に出すと<br />
「職業柄派手な格好は出来ないの」と軽く受け流された。<br />
<br />
以前なら赤木に言われると戸惑い（可笑しい・派手じゃない・こちらの方がいいかしら等）、揺れ動く乙女心を露にした筈だった。<br />
<br />
「シンプルが一番楽だわ」と黒髪を頭で振り分け後ろで束ね赤木の次の言葉を遮断するかのように新しい顔を拵えた。<br />
<br />
身近な会話からも素直な答え方ではなく・・・そう可笑しいかしらという疑問符を打てばまだしも・・・耳を貸そうとしない振る舞いである。<br />
<br />
ああ言えばこう言う何かにつけて自分なりの意見を言いたがる一言居士になってきている。<br />
以前ベートーベンが一人分のコーヒー豆は６０粒と言ったことを知ってか、コーヒー豆を６０粒一人分と手際よく数えながら、コーヒーミルでマンデリンを挽いてる。<br />
鈍いランプの火だけに頼らず、要領よく適度に温めたお湯をビンに入れ、サイフォンのアルコールランプに火をつけている。<br />
<br />
こんなコーヒーの入れ方一つの事に関しても、急ぐ必要が無いから水から暖めてもいいのではないかと思いつつもなすがままにさせている。<br />
<br />
同じ様に赤木の方も自分の意見は通す性格だし、自分の領域に和歌子の意見が否応なしに入りこむ事に嫌悪感を感じる。<br />
<br />
だから以前の対話する感じと違って、争いを避けるために拒絶反応的な解った解ったよという皮相的な応答が目立っていることは確かである。<br />
<br />
</strong></font></p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/14</link>
    <pubDate>Thu, 25 Sep 2008 05:36:00 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/14</guid>
  </item>
    <item>
    <title>13</title>
    <description>
    <![CDATA[<p><font size="5"><strong>鎌倉に移った夜和歌子から電話が入った。<br />
「明日行くわ、・・・給料が入ったし新居祝いにご馳走するわ・・・」と事務的な言葉が立て板に水を流す感じに次々出た。<br />
昼前に、時間に正確なのが取り柄だがその分相手に対しても同じように正確さを求める。<br />
道に迷うこともなく、東京駅から何時何分に乗るから・・・何時にアパートの着くわ、の言葉通りに寸分違わずにアパートのドアをノックしてきた。<br />
パック入りの寿司と洋物の甘味嫌いの赤木の唯一好きなケーキモンブラン、それに機嫌を損なわない配慮の、否、タバコとコーヒーがあればと口癖になっている赤木に対する心遣いのマンデリンコーヒーをデパートの紙袋から取り出し、法律書が無造作に積まれたコタツの上を素早く片付け昼食の準備をした。<br />
<br />
「東京駅からだと、少し時間が掛かるわねぇ、通勤圏と言うけどサラリーマンは大変ねぇ」と嫌味のつもりではなく、時の隙間を埋める挨拶程度の解り切った事を台所で湯を沸かしながら切り出した。<br />
<br />
「そう思うのは、話す相手がいない一人でだし、観光気分じゃないからだよぉ、小説か何かの本でも読んでりゃ、アッという間よぉ」と赤木は下北沢に住んでいた時と同じように東京鎌倉間の時間を論じるのは問題外と言う気持ちを込めて言い返した。<br />
<br />
「それもそうだけれど・・」と自棄に時間距離に拘る小首を傾げた仕草に若干心地悪さを感じはじめた。<br />
<br />
「住めば都・・良い寺が近くにあるぞぉ」と赤木は自分自身を冷静になることを戒めつつ、この町には癒されるものがある話題に会話を切り返そうと思った。<br />
</strong></font></p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/13</link>
    <pubDate>Thu, 18 Sep 2008 19:08:51 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/13</guid>
  </item>
    <item>
    <title>12</title>
    <description>
    <![CDATA[<p><strong><font size="4">一週間後赤木は再度鎌倉を音連れ、駅前近くの不動産屋に行き２・３の物件を見た後、駅から廿分ほどのアパートの決めた。<br />
赤木の性格から迷うことの煩わしさ、住んで見ないと良し悪しは解らないと言う衝動的な気持ちもあった。<br />
バス・トイレ・三畳の台所・三畳六畳の畳部屋、真ん中の部屋だから日当たりを我慢すれば家賃は手頃だった。<br />
不動産屋で全財産を叩いて、何時でも入居可能な状態で昼間でに契約を済ませた。<br />
この町がこれからの住まいになると思うと、古都とは言え大きく息を吸い込むと新鮮な町の香りを感じた。<br />
駅からアパートまでのほぼ中間に八幡宮があり玉砂利の境内を歩く人朱塗りの社殿で賽銭を投げ入れ拍手を打ち鳴らしている人々を見て、俺は観光客じゃないぞぉという俄か住人の気分に滴った。<br />
青葉茂れる段葛からせせこましい小町通へと鎌倉駅に向かい、余所者としての自分に終わりを告げ鎌倉を後にした。<br />
その夜、こちらから連絡するつもりのなかった和歌子から電話が入った。<br />
「やっぱり、でも決まってよかったわねぇ」と言う多少意気消沈した<br />
溜め息交じりの声を耳にした。<br />
「引越しは月曜日にしてくれたら私も手伝うわ」<br />
「天気の成り行き次第で決めるから」と別に手伝ってもらうことには越したことはないが愛想ない返事で電話を切った。</font></strong></p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/12</link>
    <pubDate>Wed, 27 Aug 2008 22:23:51 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/12</guid>
  </item>
    <item>
    <title>11</title>
    <description>
    <![CDATA[<font size="4"><strong>いつしか、デートを重ねだしてから、次郎よりも和歌子は先を歩き出すことが多くなった。<br />
<br />
それとともに、次郎が最初に淡く抱いていた輪郭が次第に鮮明な線として浮き出してくる感じになってきた。<br />
<br />
数秒毎に後ろを振り返る感じの仕種は離れないようにと言う気配りというより、付いて来てると言う感じに思えた。<br />
<br />
ホームは中学生のハイキングらしき格好の団体・歩き疲れた感じの中年グループ・日帰りのラフな格好の家族連れ等見た感じでは近場からの観光客で埋め尽くされていた。<br />
　<br />
次郎達は空席等探す必要な無く、ドアー付近から座席近くまで押し込まれた。<br />
<br />
混雑の中で耳は座席にはありついた人々の雑音をＢＧＭに、目のやり場を探したが、カップルが寄り添っている姿からは目を逸らした。<br />
<br />
立ち並ぶ人の隙間から見える狭い範囲の固定された車窓、その流れ行く沿線の風景しかなかった。<br />
<br />
「やっぱり鎌倉」とお互い車窓方向に向いた儘、和歌子は耳元でささやくように聞いてきた。<br />
「うん」<br />
「何時」<br />
「近いうち」<br />
「何時」<br />
「次来た時」と和歌子の問い次郎の答え、ハリのある会話ではなく短文の言葉が続いた。<br />
<br />
愛想ない返答だが、お互いこういう状況の中では、周りの敏感になっている未知の幾つかの耳を立てている気がして、知られたくない気持ちがあり、ヒソヒソ話風に会話をせざるをえなかった。<br />
<br />
それ以上に切羽詰ったわけでもないのに息を押し込んで言葉を出す気持ちは歩き疲れた足と同じく鈍くなっていた。<br />
<br />
乗車一時間・狭い空間の中、途切れ途切れの淡々とした事務的なやり取りが続いた。<br />
<br />
沈黙が時間を支配したの中の会話は寡黙が似合っていた。</strong></font>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/11</link>
    <pubDate>Tue, 19 Aug 2008 07:05:47 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/11</guid>
  </item>
    <item>
    <title>10</title>
    <description>
    <![CDATA[<font size="4"><strong>ホームに向かう和歌子を何気なく見ていると、今まで見過ごしてきた後姿は丸みを帯びた輪郭がスリム化してきた気がした。<br />
<br />
色香は子供の頃、憧れた年上の都会生活をして帰省してきた女性の香りを漂わせている。<br />
<br />
和歌子は４月から図書館勤めをしてきているために休館日の月曜日にデートは出来るが、新人は書物の名を覚えたり整理に追われ、その他の雑用も多く、学生時代図書館を利用していた時の見た目と違って、夫々の仕事にはそれなりの仕事があることに気付いた。<br />
会うたびに大変なのよと言うのが口癖になっている。<br />
<br />
彼女とは一年前に軽登山クラブの新人会員募集で同時入会した関係上、同じ遠慮がちな立場から会話が多くなり交際を続けている。<br />
彼女が大学生の頃は比較的自由にデートを楽しむことが出来たが社会人になるとそうは行かなくなった。<br />
<br />
次第に彼女の精神面も社会人としての自覚と共に日増しに大人びいてきて、時折言葉の端々に現実的な打算的な考え方を説教絡みで迫ってくる。<br />
<br />
逆に言えば、赤木は甘いと言われるかもしれないが、和歌子は夢がなくなってきている。<br />
<br />
赤木は近頃和歌子と会って別れた後、今まで築いてきた砂の城に漣が打ち寄せ周りから徐々に砂を削り崩して行くような気がする。<br />
<br />
何れの日にか赤木の背丈を越える高さの大波のうねりが白い波頭で飲み込んでそして跡形も無く平らな砂浜にしてしまう気がした。</strong></font>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/10</link>
    <pubDate>Sun, 10 Aug 2008 13:08:10 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/10</guid>
  </item>
    <item>
    <title>9</title>
    <description>
    <![CDATA[<strong><span style="font-size:150%">性欲と同様に食欲も満たす前の顔には品性というものが現れるもんだなぁと思った。<br />
<br />
日頃の我を見失っている叔母さんグループを評価しながら、ふと赤木もその一人と思うと顔を平常心に繕い始めた。<br />
<br />
又もや店の戸が開き、中年の和服姿の五人の女性が出てきた。<br />
<br />
最初に口走る言葉は一様に美味しかったわねぇという決まり文句である。<br />
次に何がおかしいのかぁ、店前で環を作り並んでいる行列の疲れを無視するざわつきを残し小町通に去って行った。<br />
<br />
やっとのことで店内に入ると、子供は現金なもので、駄々を捏ねていた顔は笑顔に豹変した。<br />
<br />
壁に飾られている古めかしい民芸道具や器等に透かさず反応するのは雰囲気に乗せられ易い叔母さん達である。<br />
<br />
３時近くになったからバイトがために駅に向かった。</span></strong>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/9</link>
    <pubDate>Sat, 02 Aug 2008 07:20:17 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/9</guid>
  </item>
    <item>
    <title>8</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="text-align:left"><strong><span style="font-size:150%">さも作りたての蕎麦を食べさせる店を強調している風であり、手作りと言う言葉の持つ響きは観光客の食指を動かすものである。

観光客相手のノウハウを知った上だが、黒光りはしているものの店構えは古くなく、近頃は新しい老舗と言うべき格好の一丁前の店が多い。

次郎達もその看板に甘えて、入り口の行列の最後部に参加した。

待っている人はスピード感ある入れ替わりを望む顔付きである。

デートが浅い学生らしきカップルは客の回転の遅さを紛らわすために大学での友人の笑うには足らない話に無理やり顔を綻ばせている。

親子連れの子供は耐えるということを学び終えていないから体を左右に動かし足が疲れたお腹が空いたとか正直に欲望を表現している。

叔母さんグループは店の中から客が出てくる度に睨み、ヒソヒソ話をしだし、お互い卑しい顔を作りその食べ終えた客の姿が見えなくなると元の話題に戻る。</span></span></strong></div>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/8</link>
    <pubDate>Tue, 29 Jul 2008 08:21:55 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/8</guid>
  </item>
    <item>
    <title>7</title>
    <description>
    <![CDATA[<font size="4"><strong>東京に住んでいると、テレビ雑誌などのマスコミは勿論町並みまでが先取りした季節感を無理やり押し付ける様には飽き飽きしてさらに都会の雑踏喧騒・コンクリート社会の無常さに嫌気をさした。<br />
これは少し年を重ねたせいかぁ、自然豊かな地方出身者のためか定かではない。<br />
こんな受身的な生活から脱出したいと言う心境がここ一・二年心を急かせ、体をこの町の方に向けさせた。<br />
和歌子は青信号になると、何かに惹かれたのか横断歩道をさっさと渡り、手を軽く上げて、人差し指を曲げて、黒塀の構えの店を指し声を出さないが次郎を呼んだ。<br />
思うと北鎌倉から今まで口にしたものと言えばジュースだけであり、食事処の看板を見ると急に空腹感が出てきた。<br />
自家製の手打ち蕎麦と言う宣伝文句が立て板に大袈裟に書かれていて、通りに面した入り口横のガラス張りの向こうで職人がそれを証明するために蕎麦粉を直向きに捏ねては棒打ちし細かく切っている。</strong></font>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://kiyuukamakura.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/7</link>
    <pubDate>Thu, 24 Jul 2008 06:47:45 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">kiyuukamakura.blog.shinobi.jp://entry/7</guid>
  </item>

    </channel>
</rss>